たんぱく質の徒然日和

ASDとADHD(精神手帳2級)。趣味や障がいに対する事ををまったりと綴っています。

倍返しの爽快さたるや

今更ながら半沢直樹に触れている。


ドラマ2期の最終回だけを見ただけだったが、それだけでもとてもスカッとした気分になれたので、もしかしたら自分に合った作品なのでは無いかと思ったのだが何故かなかなか触れていなかった。


しばらくして、ふと原作から読んでみようと「オレたちバブル入行組」を手にしてみた。

ロストジェネレーション時代の悲惨さや理不尽さとそれでも果敢に立ち向かう主人公達というある種の王道さを感じた。

主人公の半沢も正義感が強いけど、だからこそ己の正義の為なら非道とも言える手段を容赦なく選ぶという突き抜けた部分にとても好感が持てる。

自分の嫁にも上司にも恨みがあるからって上司に自分の嫁の名前を使ってメールでネチネチ攻撃するって常人は思いついてもやりませんて。


そして、連休中にドラマ版の1期を一気に見ようとDVDを全部借りた。

1部を見た時点だが、原作とは6割くらい雰囲気が違う感じた。

が、これはこれで面白いというか原作とはまた違った楽しみ方が出来る。

悪役の憎たらしさや卑劣さが映像だと更に浮き彫りになるから、報復を受けた時の爽快感は原作以上だ。

ドラマ版で印象がガラッと変わったのは中西と美樹。特に美樹は強かさが強く出ていて一気に好きになった。

中西みたいなおどおどしてて誰かの言いなりになっている子が自分の意思で巨悪に立ち向かうシーンはじんわり来るね……我が子を見る気分になる。

ただ、バブル入行組で1番好きだった浅野が半沢に間接的に追い詰められるシーンはあっさりしていて少し残念だった。

あそこの自分のプライドと過ちと家族への純粋な想いにじわじわと蝕まれていく姿をじっくりと描き、果てに部下に屈服する浅野の愚かさと悲惨さがとても良かったのに……。

でも嫁さんの健気さは健在だったし、出向になった際の憑き物が落ちた様な雰囲気はとても良かった。なんだかんだ家族絡みでの救いはあって欲しいなと思っていたから。


今は1期2部の予習がてら「オレたち花のバブル組」を読んでいる。

ドラマでは序盤から出ていた大和田と黒崎はここで出てくるんやな……。